ページビュー

2021年1月3日日曜日

固着から解放

Zenith-C

旧ソ連製のカメラを某オークションにて落札して 正月に手元にやってきた。
外装とレンズの状態がよかったのと安価だったのが理由。
ただ 手元に来て気がついたのが まったくの不動品...
シャッターがおりないだけならまだしも チャージも出来ない。
それでいてミラーが降りている...巻き上げたまま固着かぁ?
まぁ 直らなければレンズだけでも使えるからいいけど...

でも 出来れば動くようになればいいなぁと思い あれこれと試してみたけどまったく動かず。はじめはレリーズボタンとシャッターの連動がうまくいかないのかと見ていたので そのあたりに注油を施してみる。
シャッター幕が走り出したのはこのあとで この調子ならいけるかもとさらに何が悪さをしているのかを探ってみる。

もっとも気に入らなかったのが 何でミラーが降りたままなんだ?というところ。
ミラーをロックしているレバーを解放しても上がる気配がない始末。
シャッターと連動している何かが動かないのかなぁ...とミラーを弄り回していたら ほんの少しだけ浮き上がってきた。
その時に気がついたのだけど ミラーを上下させる紐状のものが見えて これが動かないからミラーの上下がうまく行かないのか...

けど これを強引に動かそうとすれば間違いなく千切れるよなぁ。
ん〜 どうしたものか...とりあえず紐を巻きつけているであろうというあたりにこれまた注油。これでダメならお手上げだなぁと ミラーを軽く弾いていたらいきなりパタンと上がった。
ありゃ 切っちゃったかとミラーの下を見てみたら 半分サビが纏わり付いている紐がしっかり付いている。切れなくてよかったぁ!
てことはシャッターが切れるかもという事で 巻き上げてレリーズボタンを押してみたらシャッターが降りてミラーも問題なく動作した。
まぁ 低速はうまく連動できていないようで切れない状況だけど 何とか復活したかな。

ところどころに分解痕があるので 前の持ち主もこの症状であれこれ格闘したのかな。
よくある巻き上げたままの固着。写真を撮ったあとに巻き上げる所作のクセがある御仁の元にいたのであろう。使わない時はシャッターを切ってからしまうことをお勧めします。
自動巻き上げの個体は 定期的に面倒をみないといけませんよぉ。

0 件のコメント: